いわき市の中学生は、高等学校13校、高専をあわせると14校から進学先を選ぶことができます。地域だけで振り分けられる義務教育とは違い、個性や能力、物事の考え方、将来の進路などで学校を選ぶことになります。本来は希望に満ちたものですが、すべての学校を選択対象にするためには、それなりの学力が必要となります。どうすればいいのでしょうか？

　今の義務教育の基本方針は、「主体的な学び」です。学校は学ぶきっかけを与え、学ぶ道筋を示す。そして生徒自らが興味を持ったことを調べ、学習するといったコンセプトです。素晴らしい考えですが、成績が上位と下位に二極化している現状を考えると、多くの小中学生の実態と合致するとは言えないと思います。自ら興味を持ったことを調べ…といっても、周りにはYou_tubeやSNS、アニメ、ゲーム、音楽など子供の興味を惹きつけるものが散乱しています。大人が余暇の時間に仕事に必要な学習や政治・経済、科学情報などの見聞をひろげるのとは大きな違いがあると思います。学習時間を生活に組み込まないと、興味は学習から遠ざかっていくのが自然な流れではないでしょうか。また学校で主体的な学びをするためには、それを理解する準備が必要です。基本事項を覚える、演習する、反復する…分かることで興味が向く、そのサイクルを当塾でつけてもらいたいと思っています。

　時期はいつからがいいか…それは早いほどいいと思います。学年が上になるほど自由になる時間は少なくなります。小学校のうちに中学英数の基本を終えるくらいの考えがいいとは思いますが、中学入学前に英語の学習を始めるのは必須だと思います。